難破槽(なんぱせん)
木槽天秤しぼりってもろみを詰めて重ねて積んだ袋のの上にただ乗せて、重りをかけているだけではないんです。
袋の積み方がバラバラだったり(2人の息が合わない)と蓋が傾いてしまったり、蓋の上に乗せる重い木(ばんだい)の置き方が少しずれてしまっていたり、とそれから重りをつるす天秤棒のバランスが悪いと蓋がまっすぐに落ちていかずに斜めに下りてしまって、蓋の上に乗せたばんだいが崩れてしまうことがたまにあります。
もちろん酒袋はしぼれてませんし、下手をすれば袋からもろみがもれてしまっているってこともあります。
こんな時は槽(ふね)が難破するっていいまして、こんな場合は後始末も大変だしすぐに発見したらまだいいんですが、時間がたってから見つけてしまったら取り返しのつかない時だってあるって杜氏が言ってました。
ちなみに昨日実はちょっと難破しておりました。しかし、袋を一度しぼってから、積み直して重りをかけなおした後の難破だったんで助かったんですけど、もしこれが最初の時だったら・・・・・と思うと・・・・・・かったです。
でも、難破って酒造り15年(16年目)で始めて見ましたね。もう見たくないね。
※写真は昨年のもので、難破の現場ではありません。
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