孤独のしぼり
大辛口の吟醸酒のしぼりになったんですけど、アル添をしたらもうタンクにいっぱいいっぱいになってしまって、大きく櫂を入れようもんならこぼれてしまいそうなほどいっぱいでした。
しぼる直前のもろみの量はいつもよりかなり多くなりまして、普通に木槽で酒袋を並べていくと入りきらないこと明らかなんで、午前中に半分くらいもろみを袋詰して並べて、昼休みの間に袋から酒が出ていきますんで嵩が減っていきます。
それからまた並べていこうということになったんですが、いざ午後になってみてみると思ったより減っていなかったんです。
でも、午後からも仕事がおしているんで、また並べかけたんですがあと少しのところで木槽が満杯になってしまったんで、また時間をおこうということになりその間に髭面と働く農協青年が米洗いをして、私と杜氏が明日の添仕込と仲仕込の準備をしていくことにしたんです。
米洗いは現在仕込規模が大きいためけっこう時間がかかりますんで、先に私達の仕事が終わったんです。木槽はまだそんなに減っていないんで、まだ並べられんなあ、髭面はまだ米洗いだから1人足らないし、まだ始められないなあって思っていたとこと、杜氏が2人でもいいからまた始めようということで(半ば強引)、私が1人で袋詰をして並べることになってしまいまして・・・・・。
1人で並べるんですから効率が悪くて時間がかかります。まただんだん並べていくうちに木槽から袋が溢れてきまして、より難しくなってきまして・・・・・・。
この時に1人でやっているという孤独を感じてました。だんだん傾いてきても1人ではどうしょうもないんで・・・・・・。もろみといってもやはりまだ液体、だんだん傾いてきましてこれ以上続けると一気に袋が全部倒れそうになってきまして、あとほんの少しのところでまた断念。
そして、また時間をおいてようやく全部並べられたんです。なんとも大変なしぼりでした。しかし、よく考えたら最初から傘を使ってたら、別にどうってことなかったんですけどね。
ちょっと不精したらこれでした。
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