けっこう疲れましたね。でも、ほっとしたことも。
杜氏が但馬に帰って2日目。
今日の夜には帰ってくるとはいいながらも、今日の仕事は私が酒母やもろみ、そして麹の面倒を見るんで一応体が覚えているとはいいながら、気持ちが疲れてしまいましたね。
やはりあまりやらない麹の面倒を見るのは気が疲れましたね。やはり今日はいつもより約1時間早く蔵に行って麹の温度の確認をしてましたんで、なんとも今日だけなのにもう睡眠不足がわかります。
たった1日だけなのにねぇ。
こういう日に限ってなかなか温度が思うようにこないっていうこともあり、余計に気をつかってましたから、ホッとできる時間がなくてしんどいなって感じてました。
だから造り全体に目を光らせている杜氏の気疲れたるや凄いもんでしょうね。こうなると余程の経験を積んでいないことには乗り切れないだろうねって思います。
また、杜氏は下積みからいろいろな役割を経験して、今があるんだからすべての工程の経験があるということ。ここまで経験してないと全体というものに目を光らせることなんかできないなって思いました。
自分はまだまだ経験が足らないね。先は長いね。これは私だけじゃなく、若い2人にもいえること。最近ちょっと緊張感がなくなってきつつあるかなって思うんですが、経験はまだまだ少ないですからね。
今日がリミットだと思っていたのに午前中には湧く気配はありながらも、どうも湧きそうにないなって思っていまして、杜氏が帰ってきて、湧いてないところをみられたらまた言われるなって、焦りを通りこしてやばいなって思ってたんですが、午後になって温度の確認に行ったら、きてました。
タンクの底をちょこっと櫂でさわってみたら、酵母の活動によって底にたまっていたガスが一気に上がってきまして、これは酵母が増殖をはじめたということ。
もちろん嬉しいことは嬉しいけど、今回はやっと湧いたって、本当にホッとした心境です。これでもろみの1・2本目は何とか間に合うんでしょうね。しかし、まだ2本酒母を湧かさないと最大の仕事は終わりではありません。
まだ気が抜けないけど、1回目のピンチはとりあえず切り抜けたかな?
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