結果オーライじゃいけない世界
この仕事、結果オーライではまったくいけないわけです。
たとえば、日本酒度とか、酸度・アミノ酸度、アルコール分等まったく一般分析値が同じ酒。
数値を見た限りではまったく同じ酒と思われますが、実際に唎酒してみれば、まったく違う酒なんですね。
これって不思議と思われるかもしれませんが、この仕事をしているもんにとってはぜんぜん不思議ではないところ。
同じ日本酒度でも、この数値にたどり着くまでにどのくらいの日数を費やしてきたかとか、酸度が同じでもアル添によって原もろみの酸度から薄まったものと、純米酒等で同じ数値までたどり着いたものではまた違います。
ですから、酒を仕込む前にできあがった酒の日本酒度とか、酸度をどのくらいにもってきたらいいかを考えて目標設定をして、仕込みだしますが、その発酵過程等でできた酒には大きな違いが出てきます。
ですから、途中にちょっと失敗してしまったけど、あとから取り戻して目標の数値にもってきても、味わいは目標のものとまったく違っていた・・・・。
これって当たり前。
あるとき、ある酒販店が売れている酒の一般数値を出してきて、これと同じ酒を造れとか言ってきたけど、実際その酒を造った場所や水、そして気候とか、使用米がまったく違うのに同じものができるわけないって返事すると、なぜできんとか色々とぶつくさ言ってましたけど、そんなことできないものはできないって突っぱねたんですけどね。
あの時私は若かったー。と、思い返してしまう現在です。
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