杜氏が苦手な仕事
杜氏が苦手な仕事があります。それが今日でした。その仕事とは、原料アルコールの移入です。
今日、午後から以前と比べるとほんの僅かになったんですが、アルコール添加用の原料アルコールが入ってきました。アルコール添加といえば、一般の消費者には日本酒造りの諸悪の根源みたいに言われてますね。やはり「添加」という言葉がよくないんでしょうか?なんか添加物みたいに思われていますね。
確かに添加は添加なんですけどね。そりゃ増量といわれれば仕方ないんですがね。
でも以前、一度だけあまりにも間違った知識で、ひどいこと言いまくってた消費者に噛みついて、間違いについて思いっきり正論をまともにぶつけて、ぐうの音も言えんようにしてしまって、ケチョンケチョンにしてしまいましたけどね。さぞかしその消費者のプライドはズタズタになったことでしょう。その時は本当に気分爽快でしたけどね・・・・あの時私も若かったねー。
話しが横道に行ってしまいましたけど、杜氏は酒が全くだめ。調味料として使われていた酒に、敏感に反応して顔が真っ赤になってました。
原料アルコールといえばもうほぼ100%に近い度数。それが入ってきてそのままにしていたら、いつ発火して火事になるかもしれなくて非常に危険なので、すぐに添加用のアルコール度数に調整します。
大体40%か30%のどちらかでしょうか。
そのアルコール度数調整するためにはタンクに登って様子を見ないといけないんですけど、タンクの上にいるだけで、強いアルコール臭で私でも酔っぱらったみたいに気分が悪くなります。
杜氏にしてみたら、もう完全に顔が真っ赤。完全に酔っぱらってます。だから、杜氏はこの仕事をやりたがりません。今年のアルコール度数調整は私の仕事。今日は昼間っからけっこうまわったよ。そして眠くなったよ。
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