杜氏のもうひとつの顔
杜氏のもうひとつの顔。それは優れた農業者の顔です。
もう年齢も年齢ですから経験は申し分ないです。経験豊かな方は溢れるくらいいます。
どこが違うかというと、やはりよく勉強するということです。
そして、手間のかかることも一生懸命することもそうでしょうか。
酒造りにしても今までやってきたことを克明にメモを取っており、そしてそれを1冊の自分なりにノートにまとめ上げております。
私は杜氏に内緒で何回もそのノートをコピーしようとしたことか・・・・・・・(今でも杜氏が寝てる間にコピーしたいという衝動に駆られますが・・・・)。
また、分厚い酒造りの本がぼろぼろになるくらいに読んだあとがあります。その本は毎年必ず持ってきます。これだけぼろぼろになってもまだたまに見てます。やはり、優れた技術屋さんはよく勉強した知識と、それを裏付ける豊富な経験があってはじめて上に立てるのかいなって思った次第です。
なぜこんなことを書いたかといいますと、注文してもいないのにうちに米が送られてきました。
「なぜ??」って思ってみてみるいと、差出人はうちの直販登録のあるお客さんです。職業は米屋さんです。どうも納得がいかなかったんですけど、開けてみたら米が一袋。
そのパッケージには米の商標名と・・・・・田んぼの前でポーズをとる杜氏の写真。
なんとまあ照れくさいのかな??
いいや杜氏に限ってそんなことはない。
そして、食味分析値は「91」すんごいそんな米って食べたことある???。
食味・バランス・粘り・硬さ具合・外観ほぼ満点の成績です。これは親父と取り合いになりそうな雰囲気を醸し出しつつ・・・・・・また大喧嘩か・・・・。
いつも自分で作る米や野菜のことを誇らしげに話す杜氏自身がそのまま商品になったみたいですね。ネームバリュー的にまだまだと思うし、出したばかりみたいですから、最初からどかっと一気に売れるとは思えませんが、売られる方がこの商品を一気に売ろうとせず、じっくりと逃げないお客さんをつかんでいけば、きっと正真正銘、本当の美味しい米として育っていくことと思えます。
ただ、良い商品を持っていても売り方ひとつ間違えれば台無しになってしまいますから、ちゃんと育ってくれるよう祈るばかり。そうすれば杜氏も気持ち的により元気になってくれればまた毎年の酒造りの励みにもなるかと・・・。と思うのはちょい贅沢か??勝手か??
あっと、この場をお借りしまして、送っていただきましてどうもありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。
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