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April 30, 2007

雄町と渡船 同じじゃない。

 渡船は雄町を滋賀県農業試験場が純系選抜して固定した品種であることはこの前書きました。ですから雄町=渡船といわれても間違いじゃない。ですから全く同じという説もあります。また、ある米作りの先生も渡船は雄町のことと言っておられたのを思い出します。渡船という名前は取り寄せた渡船が九州から海を渡って滋賀にきたから渡船と名がついたとの説もあります。
 実際私も渡船は雄町であると思っていた1人でした(そのことを岡山県の方に話したらとんでもないと思いっきり否定はされました)。
 しかし、今年の冬に実際に造ってみて、こりゃ全然違うって思い知らされました。雄町もよく溶ける米ではありますが、渡船はその比じゃない。思いっきり水を吸います。山田錦よりも吸います。そんなこと思いもよらなかったんで、渡船の初めての洗米と吸水は・・・・。もうとにかく水をよく吸いすぎまして、最初の麹作りはもう大変でしたね。また、もろみにおいてもとにかく溶けるとの情報を得ておりましたので、そのつもりで対処しました。ですからうちはそんな溶けたなっていう印象はなかったですね。
 しかし、いってみれば近い兄弟みたいな米なのに、こんなに違うとは・・・。驚きましたね。

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April 26, 2007

放射冷却??

この業界で今年の冬はいいまくられてましたけど、「暖冬」という言葉。
もうこんな年は長い酒造りでも初めてで、本当に気の休まるときはありませんでしたね。
特に山廃は気温が高いというのは危険だらけなので、本当に気を遣いました。
12月はもう夜通し冷房をかける日が続き、
もう1月になっても気温があまり下がらず、真冬なのに酒母室は冷房を入れてました。
こんな年は初めて。
やはり冷房というのは電気代がかかってしまうもんで、夜間くらい冷房を切って節約したいんですけど、
夜間でも気温が高く、ほぼ諦めてましたね。
しかし、夜中1度、麹を見るために起きるくらいで、その他は寝ている間もずっと冷房入れてるんで、
何かトラブルでもあったら大変と、どうも寝つきが悪かったですね。(でも結局は疲れて熟睡してたんですけど)
特に、昼間に雨が降って気温が中途半端に落ちたとき、夜は全然冷えないんで困りましたね。
逆に昼間に晴れ上がったときには、夜間に放射冷却があり冷え込むんです。
だから昼間晴れたら喜んでいる自分がいます。
なんとも皮肉ですね。

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April 25, 2007

渡船の誤り

 昨日書いた渡船でよく誤解されてること。
今年滋賀県で広く栽培された渡船は正式には「滋賀渡船6号」です。
有名な渡船として広まっているのは「短桿渡船(滋賀渡船2号)」です。
つまり、雄町を純系選抜して生まれた渡船は1号から6号まであり、
山田錦の親に当たるのは2号です。
だから、今年の滋賀渡船6号を使って「短桿渡船」というのは
大きな間違いです。
どこかの蔵元が(県外)、滋賀渡船6号を使って短桿渡船っていって雑誌に載せたり
某酒販店のメールマガジンでやはり山田錦の親の短桿渡船を使って造った酒って
書いてたのも大きな間違い。
いくら渡船といっても、県内の蔵元が今年造ったのは滋賀渡船6号です。
これだけは間違えないで欲しいですね。

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April 24, 2007

渡船

 今年初めてやったのが渡船。
山田錦の親として有名ではありますが、滋賀県の農業試験場で選抜・育種されたのは
あまり知られてないところです。
正式に言いますと、福岡県から取り寄せた酒造好適米の雄町を滋賀県で純系選抜して固定したのが
渡船ということらしい・・・・です(記憶少し飛んでる)。
ということはこの渡船は雄町と一緒なんだって思い込んで、取り掛かったのが大間違い。
雄町とは比べ物にならないくらい水を吸いました。
とにかく吸いました。
そうなんで、この吸いすぎた渡船のはじめての麹作りは苦労を極めまして・・・・・・。
でもやっとこの麹ができたときの満足感は・・・・・。
これだけ水を吸う。ということはよく溶ける米。
同じ滋賀県で渡船を使った蔵元が共通して言うこと「よく溶けた」。
うちは、仕込んだのが一番最後だったから、その情報を得ていて
それなりの対策は立てましたけど、あまりに締め過ぎてしまったら
米の味が出ないんで、そこそこ締めたくらい。
仕込み配合をよく考えて仕込みました。
山廃なんで、できた酒はやはりかたいんで、秋までのお楽しみ。
しかし、珍しくて話題性があるもんだから、社長が売りたがって困ってます。
だからラベルはまだ作らない。これが一番ですね。

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April 17, 2007

復活ということで

 約半年ぶりに書くことができるようになりまして・・・。
今年の仕込みに入る前に色々とありまして、仕込みの間は更新を休んでおりました。
今日から、体も気持ちもそろそろ書き始めてみようということで、こうしてパソコンの前に座りました。
本当に酒造りのことで色々と書きたいことはあるのですが、これから先も長いんで、
徐々に思いつくことを書き綴っていこうかと思っております。
これからよろしくお願いします。

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