渡船
今年初めてやったのが渡船。
山田錦の親として有名ではありますが、滋賀県の農業試験場で選抜・育種されたのは
あまり知られてないところです。
正式に言いますと、福岡県から取り寄せた酒造好適米の雄町を滋賀県で純系選抜して固定したのが
渡船ということらしい・・・・です(記憶少し飛んでる)。
ということはこの渡船は雄町と一緒なんだって思い込んで、取り掛かったのが大間違い。
雄町とは比べ物にならないくらい水を吸いました。
とにかく吸いました。
そうなんで、この吸いすぎた渡船のはじめての麹作りは苦労を極めまして・・・・・・。
でもやっとこの麹ができたときの満足感は・・・・・。
これだけ水を吸う。ということはよく溶ける米。
同じ滋賀県で渡船を使った蔵元が共通して言うこと「よく溶けた」。
うちは、仕込んだのが一番最後だったから、その情報を得ていて
それなりの対策は立てましたけど、あまりに締め過ぎてしまったら
米の味が出ないんで、そこそこ締めたくらい。
仕込み配合をよく考えて仕込みました。
山廃なんで、できた酒はやはりかたいんで、秋までのお楽しみ。
しかし、珍しくて話題性があるもんだから、社長が売りたがって困ってます。
だからラベルはまだ作らない。これが一番ですね。
« 復活ということで | Main | 渡船の誤り »
The comments to this entry are closed.
Comments