April 11, 2008

忘れてた。 

 髭面はまだ酒袋を洗ってます。約800枚を1枚1枚裏返して、残った酒粕を落とし、それを手洗いしてから洗濯機で水洗い。そうして天日干しをしてから、20枚づつまとめて秋まで掛けておく仕事。これって単純作業ですが、結構大変です。まあ休み休みぼちぼちやってます。彼も疲れているはず。なのに、もう今は自宅からの通いになって弁当は自分で作り、夜は自分で自炊です。なんかかえって大変になってないかい??
 私ゃ、まだ浦島太郎状態???タンク内の在庫を確認したり、瓶詰在庫を確認して、これからの瓶詰の予定を組んだり、出荷できる商品のチェックをしたりしてますが、欠伸をするのがずっと止まりません。だからまだお休みしていた商品の案内ができない・・・・・・。そろそろ攻勢をかけないとやばい。弾丸はまあまああるんだから。
 そんなときに、そういえば・・・・・・。杜氏のおもちゃのお酒詰めるの忘れてた!!結構な感じのお酒。新酒のような新酒でないような????実際は新酒ではないんですけどねー。なんか色々やってたからどうなんでしょうね??でもかなりマニアックな熟成タイプのお酒になっていることでしょう。だからそう簡単には酒はやられないだろうからと思ってたら・・・・・。見事に忘れてました。そろそろ瓶詰しないと。しかし・・・・・・・・瓶も何も洗えてないからねー。

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April 07, 2008

帰郷

 昨日、全て終わりまして夜にお得意先のすし屋で大宴会。ちなみに全く飲めない杜氏を除くみんなは二日酔い。しかし私は軽度。やるね。
 そして今日杜氏は帰っていきました。やはり疲れはありますが、顔色よく帰っていきましたのでひと安心です。元気で返すことができて何とか役割は果たせたかなって思うのは私だけ????
 蔵入りは大量の野菜とともに蔵入りして、帰りは大量の赤糠とともに帰りました。それに加えて今年はうちでいらなくなった700ℓクラスのタンクを持って帰りました。農業用の水入れに使うようです。なんとももう心はこれからの農業に向かっております。たいしたもんです。帰ってからはしばらくは体を休めることになろうかと思いますが、それからは今年も金賞を取るべくまた農業を頑張って、夏の初呑み切りには真っ黒になって来てくれることを期待します。

 ひとシーズンお疲れでした。

 しかし、じゃ私も疲れたからしばらくの間休もうかって・・・・・・・・・。それはできない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。今度は出荷の仕事てんこ盛り。

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April 04, 2008

火入れ初日

 火入れ初日。
 ずいぶんと商品を整理したために
 以前ほど少量火入れはなくなってきたが、
 まだまだ多品種少量化のため今日だけで9種類の火入れ。
 もうどたばた。
 もう少し商品を整理しなければ・・・・・・。
 髭面にも言われちまったい。
 しっかし、休む暇なし。
 昼食も交代でごく短時間で済ます。
 今日の午後だけ来てくれる働く農協青年が・・・・・。
 来ない・・・・・・・。
 というか午前中で相当量本数だけはできたんで・・・・・。
 やっと来てくれたときにはどたばたの峠は越えたかな。
 「遅い!」ということはできず、
 しかし、差し入れに持ってきてくれたお好み焼きとたこ焼きで機嫌を直す。
 やはり私は単純。
 でも、彼は慣れてるんで、ずいぶんと助かる。
 杜氏は他の仕事を始める。
 4時30分頃、普通酒2本を残し、初日終了。
 明日は、普通酒だけで規模も大きいから待ち時間のほうが長い。
 ずいぶんと気楽。
 しっかし、ずっと走り回っていたんで・・・・・・。
 今は、「ふー」。
 あっという間の1日。
 明日は蔵にノートパソコン持ち込んで、火入れ温度をたまに見ながら
 皆造集計表の清書。
 明日は大丈夫だな。

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April 03, 2008

あと3日

 今日の午前中で濾過が終了。昨日の驚異的な濾過のスピードで、今日はタンク1本だけで済みましたんで、午前中で終了。午後からぼちぼちと火入れの準備。多品種少量化ですから大小あわせて10種類・11本のタンクに火入れします。多分全部火入れするのに2日間かかるんで、金・土曜日はずっと火入れです。そして日曜日は後始末をしたら、月曜日、杜氏は帰ります。
 やはり、若い髭面はどうかわからないけど、年齢的にやはり杜氏は疲れてます。杜氏はやはりこの期間中に負う「責任」というものからの私たちにはわからない「プレッシャー」がかなりきてますので、それだけでも相当疲れます。これは実際にやってみないとわからないことです。間違いなくそう思います。
 私もかなり疲れました。私の場合は杜氏が免許の書き換えと検診で約1週間蔵にいなかった時に2人分の仕事を1人で背負ってしまったことと、その直後に急遽決まった3日間の東京出張で完全にリズムを崩してしまい、それが後々まで影響して、正直まだきつい状態です。今日も仕事の能率が悪かったねーって自分でも思います。今日はずいぶん髭面に迷惑かけました・・・・・・・・・・・・。
 しかしそれも順調にいけばあと3日。やはり実際長かったー。それですね。

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March 12, 2008

しぼれない・・・・・・。

 赤ラベルの酒のしぼりでした。総米1250kgの仕込ですので、ちょいとでかい。木槽では本来なら2基とも使ってしぼるんです。しかし、片方は使用中(3日もかかるから・・・・・・・・・・)。なんで、半分だけということでもろみの袋詰め作業を始めます。快調にもろみの半分量を袋詰め終了です。袋詰めをする若い2人も去年とは格段にうまくなりました(去年は望みもしないのに何回もにごり酒になったもんだから・・・・・)。なんで欲が出て、1基の木槽で一気にやってしまおうということで、嵩(かさ)を二つ重ねて途中様子を見ながら、昼休憩を挟んで最後までやってしまいました。とりあえず無事に終わって「ほっ」でしたが・・・・・・・・・・・・・・・・・・ここに落とし穴が・・・・・・・。
 普段なら、酒がしぼれていくと袋の中には粕だけが残り、どんどん嵩が小さくなっていくんで、嵩(かさ)が取れるんです。それからようやく大きな蓋をして、天秤をかけてしぼっていくんですけど・・・・・・・・・・、あまり酒が垂れていない・・・・・だから嵩が取れない。天秤をかけてしぼっていけない。今年は硬い米の影響で、米が溶けなくて、粕がとても多いので酒がいつものようには垂れていきません。少しだけちょろちょろと出てくるだけ・・・・・・・。しかし、何とかして蓋をして天秤かけないとしぼれないから。
 こりゃ根くらべの長丁場になりそうです。

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March 08, 2008

今年の渡船

渡船の酒はまだもろみです。折り返し地点は過ぎてますが、どうもゆっくりで・・・・・・・・。このままではいつ切れがとまるかとても心配で・・・・・・・・・・・。今年のやつは最初から味が濃くなりそう。どうも今年は山田錦をはじめ、米が硬い傾向なんで、渡船もおそらく硬いだろうってそれなりの仕込をしたら、渡船はやはり軟らかかった・・・・・。普通の仕込をしてたらちょうど良かったかなーって。
出す時期が難しくなります。
「えらい酒造っちゃったね」ってしぼってから言ってしまいそう・・・・・・・・・・・・・。

あれっ?愚痴っちゃった??

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March 02, 2008

四段

 四段ってもちろん酒造りの工程のひとつですが、最近は辛口酒が好まれる傾向から、あまり良い印象はもたれてないのかな?そんな気がします。目的としては甘みの調整が一般的。蒸米を糖化させて甘い液体??を作り、もろみの終盤に投入して甘さをつけて、それから数日発酵させてアル添。アル添すると辛口になりますので、四段を投入して甘口の酒が仕上げるんです。うちは普通酒には四段をかけてますけど、一昨年くらいからちょっと四段で遊んでます。一般的には市販の酵素剤を使って糖化させますけど、うちは酒母四段っていってもろみ後期に酒母を投入する四段をやってみました。酒母ですから酸やアミノ酸がありますので、より濃厚な酒になりました。一部の超マニアックなファンに受けたのかな??で、今年またもうひと遊び。麹四段です。酵素剤ではなく、麹で甘くする方法です。麹で糖化することにより甘みに深みが増します。とりあえず、今日その麹を出しまして、来るべき四段時期に備えます。多分甘みのとても深い酒になることでしょう。もちろん今年も酒母が残ってますので、それも四段に使います。山廃酒母なんでとても酸味の強い酒になることでしょう。本当に好奇心の固まりみたいなもんですかねー??
 昨日、甑倒しの祝いで社長や杜氏たちがスマートに飲み食いしている中、若い4人はコップ酒に始まるサバイバル合戦を繰り広げておりまして、最初に髭面、次に働く農協青年。そして最後に藤井が脱落。私が最後まで残りました!!そして、今日の朝仕事にでてきたのは私が一番最初(かなりの二日酔いだったけど)!!それから杜氏。2人で仕事してまして、ほとんど終わりのときに働く農協青年が来まして、髭面はダウンのまま。私ゃまだまだ強いねーって。

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June 30, 2006

梅のヘタ

親父を中心にリキュールの仕込が始まってしまいました。

去年は試験醸造免許で仕込んでまして、ちゃんとできても売ることができないんです、はい・・・・・。

で今年といいますと、今週に晴れてリキュール製造免許をいただきまして(申請書類の煩雑さに大変だったようでしたが)、早速梅が入ってまいりました。

地元の山田錦の契約農家さんが梅も栽培されてまして、いいタイミングで入ってまいりました。

しかし、入荷したからただ仕込んだらいいってもんじゃないです・・・。梅を洗うのはもちろんなんですが、梅のヘタをとらないとやっぱりいけないなっていうことになって、梅のヘタを取ることに。

しかし、梅の個数一体何個だったんでしょうね??2人がかりでまる1日やっても全部終わらず・・・・。

腰は痛むは、目は疲れるわで、翌日また新しい梅が入ってきて・・・・・・気持ち落ち込む・・・。

1個1個千枚通しでとってやるのには時間はかからんのですけど、やってもやっても減っていかない梅を見ると嫌気が・・・・・。

でも、やり遂げまして・・・・・・腰痛と引き換えに(ちなみに髭面はまたコルセットのお世話に・・・・・)・・・・・。

そして仕込みを今日終えたんですが、まだ次が・・・・。もうすぐブルーベリーが入ってまいります。梅よりも洗うの大変。取り扱うのも大変。

仕込む前から気が遠くなりそうな気が・・・・・・。

また仕込みに使う麻布(あさぬの)が紫色になることでしょう・・・・。

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April 25, 2006

ラベル

ある商品でラベルを作る必要に迫られてまして、しかももう間近なんですけど・・・。

最近はよくパソコンでロゴなんかをスキャナーで取りこんで、それを元にラベルを作ったりすることが多いんですが、それもそろそろワンパターンになってきて、しかもただロゴと必要な文字を並べるような、ラベルとしての規格を満たすだけのものだったんですが、そろそろそれだけではいかないようになってきて、どうも地味な感じにしかならないような感じがずっとしてまして、それは売られる酒販店さんにしても同じようで、またそれを店頭で選ばれる消費者にしてみたら、興味がわかないものとなってしまいがち。

もちろんパソコンで奇抜なラベルを作ることも可能なんですけど、私的には限界を感じはじめまして・・・・・。
2006425furosenmurasaki

そんな時にある方のブログを思い出しまして、その方の写した写真をパソコンで探しておりまして・・・けっこう時間はかかりましたけど、見つけることができまして・・・。

それって「手書き」。今回はそんなラベルもいいのかなーって思いながらずっと考えこんでまして・・・・。

明日あたりににはそろそろ完成させないといったところですね。ちょい追い詰められました・・・・・。

がんばろっと・・・・・・。

※写真は「不老泉」通称紫ラベル。先日お客様にラベルが蔵の道具と同じ色だと指摘されました。

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March 15, 2006

結果オーライじゃいけない世界

この仕事、結果オーライではまったくいけないわけです。

たとえば、日本酒度とか、酸度・アミノ酸度、アルコール分等まったく一般分析値が同じ酒。

数値を見た限りではまったく同じ酒と思われますが、実際に唎酒してみれば、まったく違う酒なんですね。


これって不思議と思われるかもしれませんが、この仕事をしているもんにとってはぜんぜん不思議ではないところ。

同じ日本酒度でも、この数値にたどり着くまでにどのくらいの日数を費やしてきたかとか、酸度が同じでもアル添によって原もろみの酸度から薄まったものと、純米酒等で同じ数値までたどり着いたものではまた違います。

ですから、酒を仕込む前にできあがった酒の日本酒度とか、酸度をどのくらいにもってきたらいいかを考えて目標設定をして、仕込みだしますが、その発酵過程等でできた酒には大きな違いが出てきます。

ですから、途中にちょっと失敗してしまったけど、あとから取り戻して目標の数値にもってきても、味わいは目標のものとまったく違っていた・・・・。

これって当たり前。


あるとき、ある酒販店が売れている酒の一般数値を出してきて、これと同じ酒を造れとか言ってきたけど、実際その酒を造った場所や水、そして気候とか、使用米がまったく違うのに同じものができるわけないって返事すると、なぜできんとか色々とぶつくさ言ってましたけど、そんなことできないものはできないって突っぱねたんですけどね。

あの時私は若かったー。と、思い返してしまう現在です。

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