April 10, 2006

帰りました。

今日で全てが終わりまして、働く農協青年と杜氏は午前中にそれぞれ帰って行きました。

2人とも元気に帰らせることができてほっとしているところです。毎年杜氏が元気で帰るか疲れて帰るかを心配しておりますので、今年は安心することができました。また来年って言葉を何回も聞くことができたことがもっとほっとしましたね。

杜氏は帰ってからしばらくはゆっくりと体を休めて、それからは農業の生活に戻ります。

また山廃純米系の商品の人気が高くなってきたこともあり、また今年のたかね錦の作付面積は広げるみたいです。こうなると秋にトラック2台では積みきれないかも・・・・・・。

働く農協青年はこれから秋までは本当の働く農協青年になります。また僅かなお休みで農協の仕事に戻ります。また春は田植え、夏は草刈り、秋はフォークリフトの操縦とニックネームではない本当の働く農協青年になるんですね。

でもすぐ近くにいることですし、またちょこちょこと遊びに来ることでしょう。

髭面はまだ蔵でしばらく仕事をします。結局袋洗いが終わらなかったから、それが終わるまでは仕事が終わらないです。

でも近くに働く農協青年がいることですから、ちょこちょこ2人で遊びまわるか、どこかの店で飲みまくっているかもしれないですね。袋洗いが終わってからしばらくお休みになり、それからはうちで内勤の仕事になります。


今年もようやく終わりました。気候も今年の冬は冷え込みまして、比較的やり安い年ではありましたが、ちょい冷え過ぎでもろみや酒母の温度が冷え込んでしまって、そのために酵母が湧いてくるのが遅れたりもろみの温度を戻すのにえらく苦労をしましたね。

米に関しては世間が言うほど良い米だとは思えなかったんですが、どうだったんでしょうね。けっこう米は溶けたようなんですけど、そんなに味がのってこなかったような気がします。もろみ日数も短かったですね。確かに杜氏も今年は今まで以上に麹に気をつかってましたけど、気をつかいすぎたのかできた酒が硬すぎたかと思えた酒もけっこうありまして、こりゃすぐには出せないぞって酒もありまして・・・・・・・。

今年はこれぞというタンクはあったかなー??って思うとちょい複雑な気持ちになりましたけど・・・・・・。でも香りは全体的に良かったかな。ということは米が溶けてないってことですけど・・・・・・。

さて、これからはちゃんと管理して、しっかりとした熟成をみて、それから出荷まで気をつかうことになりますな。

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April 09, 2006

火入れ終了!!

火入れ終了!!

明日は後片付けと残った仕事です。

もう少しの仕事ありますが、火入れが終わってようやく終わったーって気になります。

いよいよ明後日に杜氏は帰郷です。

もう今シーズンの酒造りもなんとか終了です。ほっとしましたけど、なんかどっと疲れが出てきたような・・・・。

寝ます。詳しいことはまた後日。不完全燃焼ではありますが ではまた。

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April 07, 2006

火入れの初日 クタクタだし・・・・。

わからんです。クタクタだし・・・・。

火入れの初日。主に貯蔵規模の小さな生酒を火入れしてました。

その数9種類。あっちのタンクが終わったと思えば、次はこのタンクの生酒だから、ホースをこちらに移動して、出し呑つけて、ホースの中の空気を抜いて、と思ったらもう火入れした酒が予定量タンクに入るから切り替えの準備して、次の火入れタンクに切り替えたら、タンクから分析用のサンプルを小瓶に汲んで、ちゃんと蓋して密閉したと思ったら、もう次のタンクの番になったりとかもう若い3人して走り回ってました。

杜氏はというと余裕で仕事してたんですけどね。

われわれ若いのは下働きかいな。


とりあえず初日は午後3時ごろには終了して、明日は貯蔵規模の大きな生酒を2種類して終わりです。

しかし、これが時間かかりそう。でも2種類でも、量が多いから次のタンクまで空き時間がありすぎて・・・こっちのほうが遅く終わるかな??

そんな空き時間にはめいめいの仕事をこなすのですが、髭面と働く農協青年は袋洗いかな。思ったより進んでないんで・・・・。

杜氏は机にかじりつき。

私はというと蔵の中にパソコン持ち込んで、前に杜氏が手書きで書いた皆造集計表を清書することになるでしょう。

空き時間が多いといってもたまに温度の確認とか、何が起こるかわからないんで近くに待機してないと・・。もうクタクタになってます。

しんどいです。

やっぱり皆造から火入れ終了までが私の一番嫌いな時期です。

きついです。あと1日です。やっぱり眠いです。

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April 06, 2006

杜氏の持ち帰りもの

そろそろ杜氏が家に持ち帰るものの準備を始めました。大体毎年但馬からご家族のどなたかがトラックで迎えに来られます。

衣類とか、書籍とかはまだ支度してないようなんです。今杜氏が準備しているものは例えば「赤糠(あかぬか)」精米の時に一番最初に出る糠です。これを400kg入のフレコンのまま持って帰るようです。

有機栽培の田圃に肥料として撒くようです。これだけでも随分と違うって言ってます。

これ、うちが自家精米を始めてから毎年撒くために持って帰りますね。例年なら紙袋に詰めたものを持って帰りますが、今年はフレコン。けっこうでかいんで、トラックの荷台の面積随分と占めるんで、他のものが全部積めるんだろうかと心配になりますね。

この田圃でできた米を私たちが食べられるかというと、多分食べられないでしょうね。一度食べてみたいもんだ。

他にはうちでもう使わなくなってしまった空いた米袋とか、以前はずっと昔の余ってもうびちょびちょになってしまって売りものにならなくなった酒粕とか・・・・・、但馬での農業に使えそうなものを持って帰りますね。

まあ色々と有効に使われるもんだと、また長々とやってきた農業での経験から有効なものってわかるんでしょうね。それがまた秋にドカッと持って来る白菜とか大根とか、キャベツになってくるんでしょうね。

明日から火入です。タンクにたきこむ種類が多いんでもうドタバタと走りまわらないといけないでしょうね。

しんどい2日間になりそうです。

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April 05, 2006

いよいよ大詰めです。

予想よりうまくいってしまって??今日で濾過が全部終わってしまいました。

自分でも不思議。でも、後始末大変だったんだから・・・。

杜氏は濾過が終わってから机にかじりついてるんで、後始末全部私がしておりました。

洗い物とか片づけるホースとかけっこう多いんですよ・・・・・。私はあまり濾過は好きではない・・・・。後始末が大変だから・・・・。

でも濾過自体はなんでうまくいきすぎたんかなー?杜氏も意外だったみたい、濾過で3日はみてましたから。

とはいっても蔵仕事が全部終わるのはどうも9日になりそうですね。明日1日は火入の準備で終わってしまいそう??

200645kihunearai_1

こんな時に地元酒造組合の会議だって・・・・・。なんともタイミングの悪い・・・。

杜氏も「明日何時に帰ってくるんや?」だって「早かったら1本くらいたこうか」って言われるとちょいとへこんでしまいそう。

確かに火入の本数が今年は多いんです。だって種類が増えてしまって・・・・・。これでもアイテム削ってるんですけどねー、それ以上に新しいのが増えてしまって・・・・。

ただ、気になるのが袋洗いが随分と遅れていることでしょうか。酒袋の枚数が800枚くらいあるでしょうから、1枚1枚袋を裏返して、残った酒粕を取り除いてから洗濯機で10分間以上回してきれいにしてから、脱水して、それからよく乾燥。大変な仕事です。

今のペースで(今日ようやく全部裏返し終わったんだけど)10日に杜氏が帰れるんかな??

火入用の蛇管置いてしまうともうスペースがなくて洗ってられないんだけどね。髭面と働く農協青年の正念場か??

しかし、2人ともそんなに焦ってるふうには思えないんだけど・・・・・。

大丈夫かな??

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April 04, 2006

晴れて皆造。そして忙しい日。

昨日皆造集計表が完成しました。晴れて皆造となりました。

毎年なら別に皆造といって特別なことはしておりませんでしたが、今年は何となく話の流れから、蔵人と営業で焼肉でもということになりまして、仕事が終わってから準備してみんなでちょっと狭かったけど、ホットプレーと囲んでました。

最初は和やかでしたが、だんだんと時間が経過して、どんどんと酒が入ってくるにつれて、そして杜氏が用事で少し出かけてから異様な盛り上がりになってきまして、気がついたら酒の瓶がどんどん転がっている結果に。


それから用事を済ませた杜氏が帰ってきまして(多分パチンコも行ってるはず)、それでまた話の流れから、もうお腹いっぱいなのに飲食店に行こうという話になって、みんなで居酒屋に繰り出すことに。

そこで杜氏の異様な注文方法(前に焼肉屋でもやってた注文方法)が飛び出し、メニューのここからここまで全部って注文方法。焼魚がズラリと・・・・。

もうみんな腹いっぱいなのに・・・・・。

今日はみんな飲みすぎ、食べ過ぎで・・・・。藤井に至っては終盤の記憶がないって事が・・・・・・・。

体が重いのなんのって。

そんな時に、濾過なんですから、けっこう辛い仕事。しんどかったです。でも、そんな身体の動きの悪い日なのに、どんどんと濾過ができてしまって、予定よりも随分と濾過がはかどりました。

やる気マンマンの日にはすぐにつまってしまったり、濾過層崩してしまったりうまくいかないことが多いのに、こんな日にはよく・・・・こんなもんなんかな?

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April 02, 2006

皆造かな??

今日最後の粕離し。木槽2基満杯の粕を離しました。

やはり本当に量が多いからしっかり時間がかかりました。朝8時頃から始めて終わったのがもう11時を過ぎてましたね。延々3時間粕を離しっぱなしといったところです。

20064sakabukuroarai1_1

でも、これが最後ですから、もう離し終わったらあとは袋を裏返して残った粕を離して、それからは手洗い、そして洗濯機でどんどんと洗っていきます。


20064sakabukuroarai2

これがけっこう大変な仕事。


粕を全部離し終わったら、杜氏は自分の机にかじりつき始めました。皆造集計を始めたのです。

多分明日は1日中机にかじりついていることでしょう。今日の粕歩合等全部の数字を出したら、晴れて皆造です。

でも今日でもう全部できたのかな?

もしかしたら明日皆造かな??

まあどちらにしてもこれで全部しぼりきってあと1週間と少しで今シーズンの酒造りも終了です。長かった・・・・・・。

あと少しで杜氏も帰りますけど、これからの仕事がハードなんでもう終わりだなっていうのが現実になるのは火入が終わって、後始末がほとんど終了した時でしょうね。それまではまだまだ忙しいかなって思いますね。


午後からは2基の木槽の分解してましたけど、底には過去袋から漏れたもろみがぎっしり?とたまってまして、これって私と髭面の比率は8対2かな??

でも、ひとシーズンでこれだけ漏れたんだなって思うと正直へたくそだなあって自分自身思ったりして・・・・・・。

これから木槽全部を洗うのは大変だねって思いますね。あちこちにもろみがついてるもんですから・・・・・。

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April 01, 2006

例年のごとく同じ悩み

2006331ueharasyuzouumeup毎年この時期は悩んでます。どうしようもなく悩んでます。しかし何とかしなければいけない悩みです。


それは毎度お馴染み「冷蔵庫」です。この時期どんどん冷蔵庫に入れる商品が瓶詰されております。ほとんどが生酒なんでそのまま置いておくわけにもいかず、瓶詰された順番に冷蔵庫に入れていきますが、だんだんと冷蔵庫がいっぱいになってくるのに、まだまだ冷蔵庫に入れる商品が瓶詰されてきて、このままでは全部入りきらないところまできておりまして、その酒をどうするかで悩んでおります。

こんな時に思うことはやはり、なんでこんな商品が冷蔵庫に入ってるんだろ??って。

例えば、PB商品造らせるのはいいんだけど、いつまでも取らずにずっと残ってる商品。

今だに引きずる金賞金賞って躍らされていた新酒鑑評会用に造った出品酒。

計算違いで思ったように出ずに冷蔵庫に居座る酒。

古くなってしまって売るにも売れなくなってしまった酒等まあ色々とあるもんです。


以前と比べて、これらの酒を随分と整理したんですが、まだまだ残っております。でも、このままでは冷蔵庫に入りきらない酒が出てくるのが目に見えてきましたんで、さてどうしますか・・・・。

仕方ないから、何か残ってしまった酒を出して、再調合して火入しますかってところですが、今年は何を調合しましょうかね??そろそろ新酒鑑評会の遺物を整理しようかって思いかけてるところです・・・・・勿体無いけど、いつまでも置いておくわけにはいかないですからね。

ちなみにもうかれこれ10年冷蔵庫で熟成した35%精米の大吟醸や、9年眠っている40%精米の純米大吟醸とか、同じく40%の大吟醸。また、斗瓶取りの大吟醸もあちこちにありまして、これもどうしようって、こんな酒片っ端から調合してやろうかなって思ってるところです。こんなマニアックな酒となってしまった商品誰か買ってくれませんかね?


こんな酒が何とかなれば、毎年冷蔵庫で頭を悩ませなくてすむんですけどねー。本当に1年365日、本当に毎日何か悩んでますね。


1日でいいから悩みのない日が欲しいよー。

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March 31, 2006

しぼり終わりました。

今日で最後のしぼりが終わりました。とりあえずはほっとしたところです。


2006331kasu
朝の段階では昨日のうちに片方の木槽の粕を離してありましたんで、片方から袋詰めしだしまして、そのうちに杜氏と研修?の学生さんたちでもう片方の粕離しでした。

やはり普通酒、何回も書きますけど仕込み規模が大きいので、しっかりともろみの量がありましてやはり時間がかかります。

おまけに最初に杜氏から「今日は最後だから袋から漏らすなよ」とプレッシャーをかけられまして、おまけにもろみの量が多かったので「急いでやれよ」とも。髭面にプレッシャーがいってしまったようでやけに丁寧に並べてましたね。時間かけてやってました・・・・1基目は。これだけで1時間半くらいかかりましたかね。

それから2基目に移動ですが、やり始めてからまもなく杜氏たちが休憩を始めまして・・・・いいな。お菓子食べてる・・・・。それで動揺したのかしばらくして髭面がやってしまいました。

へこんでます。

見事ににごり酒となってしまいました。

そんなこと思いながら続けていたら、私が積み上げたやつがちょっとやばくなってきてまして、でも大丈夫だろうと気にしていなかったらちょろちょろときてしまいまして・・・・。すぐにリカバリーしましたんで、ほんの僅かな漏れでしたけどちょいとへこみましたね。でも気にしていなかったから忘れちゃうほどの小さなものだったのかな??

それでもやっと終わりましたね。明日槽直しをして、明後日粕離し。そうして検定したら晴れて皆造です。

とりあえずほっとしましたけど、これからは濾過火入れと一気にいきますんで、忙しくなります。あと少し。

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March 29, 2006

せっかくほめたのに・・・・

今日も朝から粕離し。

そして普通酒のしぼりとここのところいつも普通酒をしぼってます。

いつもならスタートは私と髭面。中盤以降私と働く農協青年が交代して若い2人でやってます(でもここのところ私が酒造組合の用事で中座するもんだから、杜氏に途中でよく変ってもらってて、なんか申し訳ないような、バツが悪いというか・・・・・)。

今日は私が地元酒造組合の連合会のきき酒会が30日にありますんで、その出品酒の準備(明日の午前中搬入っていうんだもん・・・もう少し搬入日に余裕が欲しかった・・・・・)で最初からできず、杜氏と髭面で始めたんです。

で、出品酒の準備が終わって杜氏と交代に行こうと槽場に行ったところ、すでに杜氏と働く農協青年が交代してました。今日は随分と早い働く農協青年の登場です。

大丈夫かなって思いながら、私はしばらく2人の袋詰を見ておりましたが、髭面が随分と袋詰が巧くなったなって思いまして、要領もよくなってきてましたし、彼も成長したんやなーって思ってました。

で、「巧くなったな」って柄にもなくほめたんですねーこれが。髭面は何も言わなかったけど・・・・。


それから私は垂れ口の確認や、もちろんしぼっているタンクの櫂入れをやっておりまして、時間をみてしぼりの様子を見に行くんです。

そうしたら、何か髭面の積み上げた袋の中からじょろじょろじょろともろみが出ている音が・・・・・。それから時間を置かず働く農協青年の方からもじょろじょろじょろと・・・・・。

せっかく巧くなったってほめたのに。

垂れ口はこぼれたもろみで完全に真っ白って感じで濁ってます。


あまり柄にもないことするもんじゃないですね。でも、こうして経験を積んでいかないと巧くならないから仕方ないですね。見守って我慢するのも我々の仕事。

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