November 04, 2006

杜氏より

朝、杜氏より電話がありまして「今年も迎えに来てくれるんか?だったらコンテナ全部持ってきてくれ」ということでした。

去年もそうでしたけど、もって行くコンテナには全部野菜が入って帰ってきます。主に大根、白菜、キャベツです。確か去年は12~5個のコンテナを持っていきましたけど、それが全部一杯になったかと思ったら、まだ足らなくて肥料袋に入れてきたような??ですから、もう野菜と杜氏の身のまわりのものでもうトラック1台満杯です。

去年から米は最初から積まなくなりまして、なぜなら杜氏の「たかね錦」を使って仕込む山廃純米酒はやはり寒くなってからですから、こんなに早く精米所に入っても、ずっとおかれたまんまじゃスペースが無いうちにとっては、すごく不便なんで仕込むとき近くになって持ってきてもらうなり、取りにいくなりの手配が良いかということになりまして、また、自主流通米を入れるときには先に代金を払うなり、入ったらすぐに支払いをしないといけないんで、ちょい辛い・・・・・。

もう月曜日からは髭面は仕込準備に入ります。仕込みに入ると急に息を吹き返すかもしれない・・・・・?

酒造りが好きな男ですから。

だから瓶場の仕事は????かもしれない????

まずは麹室からはじめることになります。ひと夏ずっと麹室の中に入っていた道具を全部出して、拭き掃除、そしてホルマリンで殺菌。

もうこれだけしたら杜氏が蔵入りしてきそうですね。

さて髭面はどこまでいけるか??そろそろ本領発揮してもらわないと。ついに始まります。

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October 13, 2006

蔵入りの日

決まりました。今年の杜氏の蔵入りの日が。11月8日(友引)です。大体例年通りの蔵入りです。

まず杜氏に電話して、打ち合わせするんですが、毎年一喜一憂しながら話すことは、「今年これだけの酒を造る予定になってます」というのが緊張するところ。

そして電話を切ってから、ついにこの日決まったなーって思います。


決まりましたんで、これからはその日に向けて準備をしていく期間にもなります。

髭面も11月に入ったら麹室の掃除とかをはじめることになる予定です。私はなるべく杜氏が来るまでにタンクを開けないといけないとかけっこうプレッシャーになるんですね。

いざ但馬に杜氏を迎えに行ったらもうどうにでもなれなんですが、それまではいないのに影に気をつかっているというか、なるべくスタートは気持ちよく切れるように、そのためには何をすればいいかと思いながらの毎日になりそうです。というか毎年そうですな。


しかし、まだまだ今月は予定が入りまくっておりまして、気持ちも忙しくなってきまして、毎日「さてと今日は何を片付けようかな」って思ってますけど、なかなか今から思ったようにいかないもんで・・・・・。

まずは落ち着くことか・・・・。これから、まずは東京仕事準備やね。

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September 28, 2006

今日も製造計画

昨日で例の20俵を除いた製造計画がまとまりました。

とりあえずはほっとしたところなんですけど、大体去年と同じくらいの製造石数になりそうなんですけど、やはり今年は造らない種類の酒もちろんありますし、逆に試行錯誤ではありますが、また新しい商品に挑戦することもします。

今年は2種類の新しい種類の酒に挑戦してみようということになりました。やはり山廃酒母をつかったものになりますが、一体どんな酒になるか楽しみなんですけど、造る立場となればどんな感じでやろうかとか、温度経過はこうしてみようかとか色々な事を考えるのが楽しいもんです。

しかし、片や販売する立場となれば、この新しい商品はどのような位置で売っていこうかとか、どの酒販店にすすめていこうかとか、まあ色々と考えることが多いです。

まず売る前にとにかく飲んでみて、そして自分の感覚で覚えたこの商品のセールスポイントをわかりやすく酒販店等にすすめる。これがメーカー営業の基本なんですけど、意外とできてないんですよねー。


さて、どんな新しい酒を造るかはこの段階ではまだ秘密です。

まあ仕込期間中になったら色々な情報は流せることと思います。そのときまで覚えているかどうか・・・・。

なるべくうちらしく、そしてより洗練されてでしょうか。

2種類じゃなかった・・・。新しい米も含めたら3種類でした。

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September 27, 2006

すりあわせ。あと20俵・・・・・。

社長と私の製造計画のすりあわせ。

大体のところは一致してまして、後は細かいところを合わせるといった段階になって食い違いが出てきて修正していくうちに、山田錦ではない酒造好適米が20俵も浮いてしまいまして、この20俵をめぐって色々と話したんですけど、これだけがどうしても・・・・・どうにもならないんです。

すぐに考えつくことは、新しい商品を開発することですけど、しかし開発してもすでに販売しているレギュラー商品との兼ね合いもあってそう簡単に販路を開けないこともあるかもしれなくて・・・・・・。

売れなければ何もならないんで「はい、じゃあ新しい商品造ろう」って簡単には言えないんですね。

私が個人的に思っている新しい商品をこれに当てはめると、今まで山田錦や雄町、そして今年新しく復活した酒造好適米で55%精米の山廃の純米吟醸を仕込む予定なんですが、この余っている好適米も同じように55%まで精米して山廃純米吟醸を造ってみたら、同じ仕込方法で同じ精米歩合、ならば色々な米の味の違いが楽しめるって思ったりもしたんですけど・・・・・・、聞いたら面白い企画かもしれないけどこれがどうしたって言われたら・・・・どうもしてない・・・・・。

また冷蔵庫スペースの問題もありますしね。

まだまだ大切な冷蔵庫スペースに売れなくてどかっと居座ってる商品もかなりありますしね。

それどころか、瓶詰した普通酒などを置いているスペースもちょっと狭くなってきてるし・・・ここに置くのもねー。

うーん難しい。


そういえば、木桶がもうひとつ来るんで・・・・・・・、その木桶を据えるスペースをつくらないといけないんですけど、そのためにはひとつタンクを出すことになります、その時についでにもう1本使わないタンクを出して酒を置くスペースをつくろうか??

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September 26, 2006

製造(胃痛)計画

製造計画のまずまずのところまでできてきまして、大体の骨子は完成しまして、社長の考えと照らし合わせてまあこんなところだろうというところまでもう少しのところです。

しかし、酒造好適米の申し込みって、仕込期間中の2月なんですね。酒造り真っ最中にこの年の秋からの仕込みに使用する好適米の数量を教えなさいっていうことなんです。

何とも気の早いことでまったく予想もつかないんですから、まあ大体が去年と一緒って言うことになってしまうんですけど、そうなると今頃苦労することになってしまうんです。今年は去年70俵ほど使ったんで、今年の造りには大体この好適米を同じく70俵って軽く言ったはいいんですけど、この段階になって「ちょっと多い・・・・・」ってことになってしまってます。

結局去年に使用したある仕込みの原料米は、別の好適米のほうが適性があるって変更してしまったんで、その分浮いてしまったんですね。

こうなると残った米の処理に苦労していしまいます・・・・・・。

そうしてしばらく頭を抱えながらポケーッと考えるんですが、いい考えが浮かびそうになったときに電話が鳴ったりしてまた振り出しってことにも・・・・・。

毎年そんなことしてまして、仕方なく強引に新しい商品を後先考えずに造ってしまって、時には予想もしない大当たり、時には見事な不良在庫ってことになってしまってその酒の処理に大困りしてしまうことってかなりありまして・・・・・。

今年はそうならないように考えてはおりますが・・・・・・・先ほどのとおり余ってます・・・・・・。

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